有名な「米びつ事件」をソン・ガンホ、ユ・アイン主演で描いた本作。
父と息子の悲しい物語。歴史物で必ず感じる王座を守るものの孤独。
王位を継がせる為に息子を育てあげた父と、ただ息子として見てほしかった思悼世子の一生。
全125分圧巻です。
イ・ジュニク監督
「空と風と星の詩人 尹東柱の生涯」「茲山魚譜(チャサンオボ)」
こちらも名作です!ぺごぱは大好きです!
CAST
・朝鮮第21代国王 英祖:ソン・ガンホ
・英祖の息子 思悼世子:ユ・アイン
・恵慶宮:ムン・グニョン
・暎嬪:チョン・ヘジン
・仁元王太后:キム・ヘスク
・恵慶宮の父:パク・ウォンサン
・和緩翁主:チン・ジヒ
・貞聖王后:ソ・イェジ
・英祖の側室ムン・ソウォン:パク・ソダム
・イ・サン(正祖):ソ・ジソプ
あらすじ
李氏朝鮮第21代国王・英祖は、完璧な王になるために学問や礼法などすべてにおいて努力を重ねてきた。初めての子・孝章世子を早くに亡くした英祖は、40歳を過ぎてから授かった息子に自分と同じく万人に認められる王になってほしいという期待をかけ、2歳のときから早々と帝王学を学ばせ厳しく育てた。王座を継ぐ運命の世子は聡明な子ではあったが、勉学に励むより芸術や武芸に興味を持ち、やがて自由な生き方を願うようになった。英祖は奔放な息子を理解しようとせず、大きな期待は深い失望に変わった。世子もまた、父の愛を得られぬ寂しさを怒りに転化させる。二人の間の溝は日を追うごとに広がり、共に抱く感情は憎しみだけとなっていった。
王の運命パンフレットより引用
小さな衝突が重なり、大きな確執へとふくらみ、ついに歴史を激震させる出来事が訪れる。
世子を失脚させようとする反対勢力の策略も加わり、「いっそ正気を失え」と王に罵倒された世子は、精神の均衡を保つことができなくなってしまう。その手に刀を握りしめた彼は、王の御所に向かった。異変に気づいた正室・恵慶宮(ヘギョングン)はあわてて夫の母・暎嬪(ヨンビン)に助けを求めた。世子は王暗殺を思い留まったものの、この時、王、王の子、王の孫のあいだで「救うべき命」「捨てられる命」「守らねばならぬ命」の明暗が分かれることに・・・
1762年7月4日、悲劇の八日間が始まる。
価格:1,679円 |
ぺごぱの感想 -ネタバレなし-
いきなり感想から書きますと、余韻がすごい・・・余韻が重いんです!!!
ひたすら悲しくてどうしようもなくて胸が苦しくなる映画です。
鑑賞後は映画観たぞっていう満足感で全身が満たされますよ!!!
あらすじにもありましたが色々あって世子が米びつに閉じ込められるのですが、その期間が8日間。
過去と現在を行き来しながらストーリーが展開していく中、米びつでの8日間が描かれます。構成もとても見やすくて良かったです。
なんと言っても俳優陣が皆さんとても素晴らしいので(めちゃくちゃ豪華です)、本当はみんなに観てほしい作品。ただしメンタルに想定外な打撃を受けるので心が元気なときにおすすめします!
ぺごぱは、男性キャストしかチェックせずに視聴してしまいましたが、女性陣が出てくるたびにサプライズでありがたい気持ちになりました。
ソン・ガンホさんの王としての、そして父としての心情の表現。ユ・アインさんの全身全霊の演技は必見。若かりし世子時代を演じるアインさんと気が狂った現在を演じるのアインさんは到底同じ人物とは思えない、見事な演じ分けをされていますよ!いやぁ~ほんとに、これを観たあとに、アインさんのメンタルまで心配になってしまいました。役者ユ・アイン大好きです。
映画オリジナル予告編
予告編を観て頂ければお気づきになると思いますが・・・
アインくんの息子、イ・サンを演じた子役がとっても良いーーー!!!
聡明な雰囲気が画面越しに伝わってきます!イ・ヒョジェくんの言うのですね!▲注目▲
そして大人になったイ・サンがソ・ジソプさんなんですが、子役からの繋がりがばっちりだったのではないでしょうか。ジソプさんもインタビューで「出番の多さではなく役が重要だと思った」とおっしゃっていましたが、イ・サンの存在感はあっぱれでした。出演時間で言うと大人イ・サンは本当にほんのちょっとなんですけどね、脳裏に焼き付きますよー!!!ぜひご覧下さいませ。
ユ・アインさんインタビューより
思悼世子(サドセジャ)役 ユ・アイン
「これまでの演技人生で最も心惹かれた作品」で、「こんなチャンスを逃してはならないと思った」「感情を表現する俳優としてこの役を必ず手にしたかった」そうです。シナリオを読んでいる最中にも、ものすごい感情にノックダウンされるほどだったと語っていらっしゃるように、観ているこちらにも直に伝わる熱のこもった演技をご堪能下さいね!
ぺごぱのお気に入りシーン
ここ!すごく印象的なシーンなので、これから視聴する方はちょっと気にしていただいて・・・視聴後に共感していただけると嬉しいです!